NEWS

2024年03月05日
Computational Neurology Club Seminar(第8回)

日本学術振興会 学術変革領域A「行動変容生物学」・生命創成探究センターの共催により以下の研究会を開催いたします。是非、ご参加くださいませ。

Computational Neurology Club Seminar(第8回)

講 演 者 :森 英一朗(奈良県立医科大学)
開催場所:オンライン(zoom)
開催日時:2024年4月23日(火) 15:00-16:30
タイトル:生物学的相分離の駆動・制御・破綻
概要:タンパク質や核酸などの生体分子が膜に囲まれていないオルガネラを形成する過程を、相分離と呼ばれる物理化学法則で読み解く取り組みが2010年代に活発に行われた。こうした生物学的な相分離は、アミノ酸の組成に偏りのある低複雑性配列(low-complexity regionまたはLCドメイン)により駆動されることが明らかになってきた。また、LCドメインは、天然に構造を持たないことから、天然変性タンパク質・天然変性領域(intrinsically disordered protein/regionまたはIDP/IDR)と呼ばれる。Fused-in-sarcoma(FUS)は、非常に研究が盛んに行われている相分離研究のモデル分子であり、肉腫の染色体転座で発見されたことからこのような名称となっている。FUS自体は、生理的にはRNA結合因子として機能しており、相分離状態を駆動するLCドメインや、制御する相分離シャペロン(Kapβ2)などの作用機序も明らかになりつつある。さらには、相分離を破綻させることでタンパク質などの凝集を惹起し、神経難病などの疾患発症につながる可能性についても知られるようになってきた。本講演では、生物学的相分離の駆動・制御・破綻について、最近の研究成果について紹介したい。

詳細・申し込み: Computational Neurology Club