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2026年02月18日
  • セミナー
54 ExCELLSセミナー

 

第54回 ExCELLSセミナーを開催いたします。
 ※本セミナーは日本語で実施されます。Seminar Language: Japanese

日時

2026年3月16日(月) 16:00〜17:00

開催形式

オンサイト
  【会場】山手3号館2F西 大会議室   

演者

林悠 博⼠
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 教授

題目

なぜ動物は眠るのか?
~脊椎動物・無脊椎動物双方からのアプローチ~

要旨

「なぜ睡眠は必須なのか」、「眠気の実体とは何か」といった睡眠に関する根源的な問いに対して、いまだ明確な答えはない。さらに、ヒトは、レム(急速眼球運動)睡眠という特異な睡眠状態を有し、鮮明な夢を見るが、その生理的意義についても未解明の点が多い。私たちは最近、マウスにおいてレム睡眠を誘導する神経回路を同定した。この発見により、任意のタイミングでレム睡眠を人為的に増減させることが可能となり、レム睡眠の機能的意義を直接検証する道を開いた。一方で、レム睡眠が一部の動物に固有な睡眠であるのに対し、睡眠そのものは、あらゆる動物に共通して認められることから、睡眠が進化的にきわめて古いと考えられる。そこで私たちは、睡眠の根源的な仕組みや役割を理解するために、シンプルなモデル動物である線虫 C. elegansを用いた解析も行った。その結果、タンパク質品質管理に関与する小胞体関連因子が、線虫とマウスの双方において睡眠量に強く影響することを見出し、睡眠が小胞体ストレスに対処するために進化した生理機構である可能性が見えてきた。

ポスター

お問い合わせ先

東島眞一(神経ネットワークグループ)