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2025年08月08日
  • セミナー
47 ExCELLSセミナー

第47回 ExCELLSセミナーを開催いたします。
 ※本セミナーは日本語で実施されます。Seminar Language: Japanese

日時

2025年9月5日(金) 16:00〜17:00

開催形式

ハイブリッド 
  【会場】山手3号館2F西 大会議室   
  【配信】Zoom ※所内メールでURLをお知らせします 

演者

伊藤 浩史 博士
九州大学 芸術工学研究院 准教授

題目

概日リズムのかたちとゆらぎから何が読み取れるか

要旨

これまで概日リズム研究は周期に着目して行われてきました。実際概日リズム周期が異常な変異体解析は大きな成功をおさめ概日時計の構成因子が、昆虫を皮切りに哺乳類・植物・バクテリアが同定されています。しかし、細胞レベルや生化学のレベルの概日リズムを眺めていると、周期は概日リズムという現象の1側面であって、そのほかの切り口もありそうに思えてきます。
私達のグループでは、概日リズムの生化学的再構成系の振幅に着目し、温度依存性に対する考察から概日時計が低温下で減衰振動へと変化すること明らかにしました。また概日リズムの周期ゆらぎと概日時計の波形が関係づけられることを明らかにしました。また最近進めている研究では、概日リズムを生み出す装置として、広い生物界のドメインで用いられる転写翻訳のフィードバックループが概日リズム特有の調和振動子的波形をうみだすことを見出しています。これらの研究を背後で支えているのは振動子にまつわる理論です。いくつかの振動子にかかわる理論を紹介しながら、どのように概日リズム研究に着地させていくかについてもお話できればと思います。

ポスター

お問い合わせ先

榎木 亮介(バイオフォトニクス研究グループ)